人生の軌跡・流郷松三郎の残思録

米寿に想う我が人生

帆船大好き

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見る船・乗る船・作る船〔13〕

見る船〔8〕グリニッジ英国海軍博物館 1988年6月8日頃

 テムズ河畔のグリニッジ埠頭公演でカティーサーク号を見学した後、帆船模型宝庫のイギリス海軍博物館を訪れた。

 正面から眺めた海軍博物館は下の写真の如く威風堂々とした素晴らしい建物で流石に7つの海を制覇したイギリス海軍の本拠地の貫禄を誇っていた。背後の丘の頂上に見えるのが世界の標準時刻始点であるグリニッジ天文台で東経・西経0度の位置に立っている。まさに記念すべき地点で気分も高揚した。下右の写真の中央丘の上の白い建物が天文台である。

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 海軍博物化は左右両ウィングがあり。半日では回り切れず右側だけで満喫したが艦船模型をはじめ海図・地図、航海図、操船具、海洋絵画、軍人・航海士肖像等々無尽蔵と云えるほどに収蔵展示されており、規模の大きさに驚嘆した。

下の写真2枚は数ある帆船模型の中から見つけたビクトリー号とカティサーク号の模型で、私の作る船の見本として立ち尽くして眺め、イメージを頭に叩き込んでからカメラに収めてきた。

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  次々に現れる船には年代や造船や海戦や提督の名前など船の経歴が示されているが、すべて英語であるため概略を理解するだけで一杯であるが、帆船模型ファンにとってはどの船も垂涎の的で見惚れながらの見学に終始した。

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 一段と際立った部屋に飾られていたのが英国王室の御座船であった。暗い照明のもとで金箔の御座所がきらびやかに輝いていたのが印象的であったが、河船でありテムズ河での遊覧を描写したヘンデルの水上の音楽や王宮の花火の音楽の情景が瞼に浮かぶ華麗な船であった。

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海戦の模様を絵が空いた絵画が沢山飾られており、時間がない中で数点を撮影した。トラファルガーの海戦の絵であったと思うが良く分からない。   

 

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 模型は完成船だけでなく、造船途中の構造やリギングやカットモデルなど模型製作者にとって貴重な資料が展示されており、いずれも飽きることなく観察した。まさに見る船の醍醐味を満喫したグリニッジ海軍博物館であった。