人生の軌跡・流郷松三郎の残思録

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帆船大好き

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見る船・乗る船・作る船〔17〕

作る船〔7〕HMSヴィクトリー(その1)

                製作期間1987年9月1日~1989年7月6日

     

           完成時のヴィクトリー号

構想 帆船模型愛好者にとってヴィクトリー号への製作挑戦は憧れの極みである。

 七つの海を制覇したイングランド海軍の旗艦で名将ネルソン提督が座乗し戦死を遂げ海戦史上不滅の歴史に魅せられるとともに船の持つ美しさ、華麗さ、豪華さ、重量感は正に威風堂々として製作意欲を呼び起こす。

 製作には高度な技術を必要とする熟練者向きの船であるが、キットを利用すれば中級者でも挑戦可能であるとこから我々帆船仲間も多くの人が手掛けている。

 イギリス南部のポーツマス港に実船は保存係留されていることもあって、細部にこだわり精密な模型に挑戦するベテランモデラーもあり、見事な作品の展示に魅せられた事も屡々であるが、自らの力量と持ち年齢を考えてキットに頼ることに決め、各メーカーのカタログや写真を見較べてポピュラーではあるが作り易いコーレル社のキットを購入した。値段は中級向けとは云え65000円でこれまででは最も高額であった。

 キットには図面が15枚程付いており手順の解説もあるが、矢張原船へのこだわりは捨てきれず、イギリスで発行されているヴィクトリー号模型製作専用の解説書 The Anatomy  ob・NELSON'SHIPS(ネルソン提督座乗艦の解剖書・第8判1981年版)を手に入れて勉強するとともに、原船のイメージを体に浸み込ませるためにポーツマス港を訪れて実船の体験乗船に挑戦した。

 

                   

 

図面と実船体験で製作イメージをじっくっりと練った。