人生の軌跡・流郷松三郎の残思録

米寿に想う我が人生

帆船大好き

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見る船・乗る船・作る船〔12〕

見る船〔7〕カティーサーク号 

      イギリス ロンドン グリニッジ埠頭公開

   乗船見学 1988年(昭和63年)6月8日頃

 木製帆船模型製作に取り組んで以来、夢見ていた海外の保存実船見学の旅が遂に実現した。最初はイギリスである。大航海時代に世界の七つの海を制覇したイギリスが誇る戦艦ヴィクトリー号に憧れ製作を前提にした事前準備として訪問を計画した。主目的地は軍港ポーツマスであったが、併せて目指したのがロンドンのテムズ河畔に保存されている快速帆船カティーサーク号とその背後の丘に君臨している海軍博物館の見学であった。今回は偶々カティーサーク号の紹介に止まるが海軍博物館に陳列されていた艦船模型の数々は圧倒的な迫力で帆船模型初心愛好者を魅了した。機会を改めて紹介したいと思っている。

 カティーサーク号は陸に上がって保存されていた。先年火災に会い心配したが私が訪れたのはその以前で、嘗ての美しい姿をそのままに残していた。乗船見学が出来たので船内隈なく回遊し要所要所の形状を眼に焼き付けカメラに収めて十二分に満足した。

 特に興味を抱いていたのがリギングでマスト・ヤードに結ばれた無数のロープの幾何学的な造形に感無量になりつつ見学した。本物の凄さに感動しながら何時かこの船の模型製作に挑戦したいという気持ちが心に充満したのを覚えている。

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       テムズ河グリニッジ港公園に保存されているカティーサーク号の全景

 

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              カティーサーク号の船首部と船尾

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       カティーサーク号の甲板と船室・内部に飾れたフィギアヘッドの数々

          

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              上空に聳えるマスト・ヤードの雄姿

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          幾何学的に交錯するロープ。感激と憧れが湧き出でる。