人生の軌跡・流郷松三郎の残思録

米寿に想う我が人生

帆船大好き

帆船大好き
見る船、乗る船、作る船〔4〕

(作る船2号)ゴールデン・ハインド号、  完成 1986年9月13日

キット イマイ科学社製・縮尺50分の1、全長74cm、価格3万3千円 

       f:id:karisato88:20210508155150j:plain

            完成したゴールデン・ハインド号

 木造帆船模型第2号ゴールデン・ハインド号は次女の結婚・新生活開始への餞として製作した。長女の結婚記念としてサンタ・マリア号を製作して僅か半年後であるが、引き続く我が家の慶事に対して門出する次女夫婦の幸せを念じて愛情をこめて制作した。  第1作で経験を経たもののまだまだ初心者ほやほやのモデラーであったが、限られた期間を意識して会社勤め終了後の夜の余暇時間をフル活用して製作に勤しんだ。今度のキットは国産の今井科学であったので図面の表示は良く分かったが、前回のような製作手引き書はなく細かい部品製作には苦労した。

 サンタ・マリア号を製作していた頃に日本各地に帆船模型製作の同好会ザ・ロープの会があるのを知り、展示会も開かれていたので勉強を兼ねて先輩諸氏の作った船を見学し、偶々会員の方と話をする内に自分も入会を決意して本格的に帆船船模型と対峙することにした。

 ゴールデン・ハインド号はそんな時期の製作で、自分にとっても将来の帆船模型製作者への夢を膨らませた転機の一隻であったと思っている。

 ゴールデン・ハインド号を選んだ理由も次女夫婦の新生活門出に拘った。
 16世紀イギリスの大航海者キャプテン・ドレイクがアフリカ南端の喜望峰を回り、インド洋航路を切り開いた時の乗船で大航海時代の先駆的名船である。

 製作はまだまだ手探りの段階を脱し得なかったが、それでも毎月1回開かれたロープの会の例会に出席し、技術的な手解きも受けながら自己流に応用して製作に没頭した。

 幸い大きな失敗をする事も無く完成に漕ぎつけ、目出度く結婚した新郎新婦と長女夫妻ほか母と妻と自分の計7人で自宅で完成祝賀パーティを開催した。

 なおゴールデン・ハインド号はこの後に開催されたロープの会の年度展示会から出展要請を受けたので、未熟を承知の上で参加して私の出展第1号の栄誉を勝ち取った。

      f:id:karisato88:20210508155043j:plain

           ゴールデン・ハインド号の完成祝賀式

 

      f:id:karisato88:20210508155121j:plain

     並んで出航日を待つサンタ・マリア号とゴールデン・ハインド号