人生の軌跡・流郷松三郎の残思録

米寿に想う我が人生

1970年の秋【11】

初の海外旅行【11】ベルギー・ブリュッセル

f:id:karisato88:20201010114316j:plain

      ベルギー・ブリュッセルのスプーン

 10月15日(木曜日)11時10分、ブリュッセル空港に着陸しベルギーに入国した。

 ベルギーは2番目の公式訪問国で2泊3日の滞在である。

 ストックホルム空港を朝8時離陸のスカンジナビア航空SK557便に搭乗し3時間10分のフライトでヨーロッパ大陸の中心部に飛来したが、途中10時過ぎに機内食が出た。

 時差はないので食事時間としては早すぎるが、国境を越えるフライトには食事が出されるのが原則であるようで、軽食ではなく通常食が配られてきた。

 

 

    朝食をとって間がないが着陸も近いので目ぼしい料理だけ手をつけ、パンやチーズやチョコレートやワインなどはおやつ用として鞄に入れ込んた。

 今回のヨーロッパ各国間移動は全て航空便であり、航空会社・機材も異なり又乗務員サービス・特にスチィワーデスの容姿スタイルもお国ごとに違うので楽しみにしていたが、国毎の機内食も楽しみで移動時間は基本的に正午前を設定し昼食の時間と食費の節約に務めていた。

 ベルギーはヨーロッパ中央部に位置する小国であるが,第二次大戦後に西側諸国間で提起され1965年に結成された欧州共同体(EC=European Cmmunities)の本部がブリュッセルに設置されたため一躍注目される国際都市として発展途上にあり、政治経済はをはじめ国際的な団体の多くが本部機構を集中させていた。

 EC・欧州共同体は2002年にユーロによる通貨統一を実現させ、2009年に至り経済に外交・安全保障を加えて一本化した連合体・EU(European Union)に発展し、現在では世界の勢力分野の一角を占める重要な位置を堅持している。

 1970年当時、既に新築されていたEC本部の三角形の建物の大きさに驚いたが、今日テレビに登場するEU本部の巨大ビルは豪壮そのもので50年の時代の推移を痛感する。

 我々が公式訪問した国際自由労連(IFCTU)も当時ブリュッセル市内に存在した国際機関一つで、幹部職員との討議を経て環境問題に対する労働者団体の関心と世界的な取り組みについて幅広い意見を聴取した。

 冒頭掲示のスプーンは到着当日の市内観光中に小便小僧像近くの土産物店で見付け購入したもので、4本目確保となり各国購入継続を喜んだ。

 北欧のスプーンよりやや大型で匙部は卵型をしており頭部飾りとのバランスが良い。

 頭部飾りには黒・黄・赤三色のベルギー国旗に火を噴く立ちライオンがあしらわれたプレートが嵌め込まれ、英語とベルギー語で国名が記されている。

 価格の記録が見付からないが、ヨーロッパ各国で見る典型的なお土産スプーンでる。